チンチラは古くなると毛先が黄色く変色してくることが多いです。
ご依頼品はコートの襟に取り付けるタイプで、全体的に黄ばんでいますが、首側に当たる部分が激しく変色しています。
首巻などは汗や汚れを吸い込んで毛並が荒れやすく、パウダークリーニングなどでは汗の汚れは落とせませんので、クリーニング任せにしておくのも変色の原因となっています。
まずは洗浄処理にて汗や汚れを落とし、毛並を整えてから黄ばみを修復していく業を行う事が多いです。

毛皮の修復には毛組織の状態がとても重要になります。
毛先のダメージ具合によっては黄ばみを落とす事ができず、全体を染め直ししなければならない場合もあったりします。
毛組織の状態を診察してから適切な処置を行うよう心がけています。